血虚証・陰虚証の食養生

漢方薬専門店に来店される方の体質として、気虚、陽虚証が大半だと思い込んでいました。何故なら気力を増す、体を温める漢方薬や保健薬、そして健康食品が多く発売されてるからです。それに臨床上使用する漢方薬も補気薬が良く処方されています。

しかし、当店を始めてからは、血虚、陰虚証と判断する方がとても多いのです。もちろん他の病名として痰飲をもっている方も少なくないですが、とにかく体内が乾く血虚、陰虚証が多いのです。

このような体質の方が、テレビや雑誌の健康情報をとり入れると、体質に合わないことがあります。これは当店のお客様へ確認の意味で書かせて頂きます。私から「「血」が少ない」「舌が実っていない」、「舌が部分的に裂けている」など言われている方は、どうぞ記憶に留めるようお願いします。

温性の食べ物

〈×避けたい食べ物〉温性

にんにく、しょうが、とうがらし、わさび、さんしょう、シナモン、しらす干し、羊肉、牛肉、にら、ねぎ、玉ねぎ、アスパラガス、もち米、えび、栗、紅茶

〈〇血虚証によい食べ物〉

黒ゴマ、白ゴマ、小豆、牡蠣(かき)、ワカメ、こんぶ、なす、さやいんげん、水菜、銀杏、トマト、ピーマン、桃、ぶどう、ブルーベリー、キウイ、いちご、ライチ、黒砂糖、きくらげ、金針菜、にんじん、小松菜、ほうれん草、鶏肉、レバー

〈〇陰虚証によい食べ物〉涼性

黒米、豆腐、レンコン、ゆり根、白きくらげ、もやし、とうがん、ごぼう、セロリ、トマト、はまぐり、スッポン、豚肉、鴨肉、かに、牡蠣(かき)、あさり、しじみ、銀杏、緑豆、黒豆、すいか、レモン、ライチ、バナナ、はちみつ、緑茶