「心」のトラブル

【原因はコロナ感染の不安からか】

今年も夏が過ぎ、暦の上では秋を迎えました。「陰陽五行論」で「五志」は「悲」とあるように、秋は誰でも物思いにふけったり、何となく寂しくなると言われています。しかし、今年は春先から今までずっとメンタル面のご相談が増加しています。

めまいがする、頭痛がすると、相談が増えたのは4月前後でしょうか。それも何年も当店へ通われている方ばかりです。さらには「PMS(月経前症候群)のイライラがひどくなった」、「排卵期から人が変わってしまう」などに続き、この頃では不安症からくる不眠症に悩む方々のご相談が増えました。

どの方も当店で継続服用されていて、症状が落ち着き、健康維持で漢方薬や健康食品を飲まれています。「いったいどうしたの?」と事情をお聞きすると、大半がコロナはじまりだったのです。それも皆さんがコロナを怖がったり警戒したりしている訳ではなく、「あまり気にしていない」という方も一部おりました。

真相は分かりませんが、毎日これだけTVや新聞でコロナ報道していれば、嫌でも頭に残りますよね。この無意識に入って来たコロナ情報でもデリケートな方は受取ってしまうのかもしれませんね。

いずれにせよ、「不安」から始まる一連の症状は、臓器でいえば「心」の病理になります。※細かく言うと脾胃も肝も腎も入ります。

これから秋が深まるにつれて気持ちが小さくなり、師走にかけては煩躁となってメンタルにトラブルを起こしやすくなります。開竅薬である牛黄製剤は、最近とても高価なものになりましたが、こんな時に心身の支えになってくれます。お守り代わりに如何でしょうか。