今年の花粉の飛散量はすごいね!

私は20代前半で花粉症を発症しました。はじまりの瞬間はいまでも鮮明に覚えています。営業車で会社を出発し、池袋近くの要町交差点に差しかかったとき、青信号になりアクセルを踏んだ瞬間、突然くしゃみが止まらなくなりました。前を向くのがやっとで、涙と鼻水は滝のように流れ、10回くしゃみをしてもまだ出る。くしゃみの前には妙なタイムラグがあり、出るときは大きく深いくしゃみになる、「花粉症とはこんなに辛いものなのか」と痛感しました。おまけに、くしゃみの後は強い脱力感に襲われ、一日中眠気が続きました。


何とかしなければと思い、小青竜湯など自社の漢方を服用しましたが、まったく変化はありません。仕方なく訪問先で抗ヒスタミン剤を購入したところ、今度は効きすぎてしまい、夜中に鼻・喉・口の中がカラカラに乾き、ヒリヒリして眠れなくなる始末。鼻炎薬にはすっかり懲りてしまいました。
その後も苓桂朮甘湯、五苓散、麻黄附子細辛湯、葛根湯などを試しましたが、安心できるほどの効果は得られません。そのまま薬局勤めとなり、なんとか誤魔化しながら過ごしていたように思います。


当時の私は「牛乳を飲んでいればカルシウムが何とかしてくれるだろう」と本気で考え、毎日のようにがぶがぶ飲んでいました。しかし5年ほど経った頃、今年のように花粉飛散が多い年に当たり、店頭で困っていたところへ漢方の師匠が来店。証を見ていただき、脾虚湿困・気滞血瘀・風寒表実として処方を組んでもらいました。それを機に、冷たい物・甘い物・生ものなど消化に負担のかかるものを控え、生活習慣も整えるようにしました。
あれから30年。花粉症を恐れることはほとんどなくなっていたのですが、今年は衆議院選挙の日に久しぶりに反応が出ました。内傷病に対しては普段から服用している漢方がありますが、そこに風寒表虚・半表半裏の処方を加えて対応しています。30年ぶりに辛い年というより、このところの食習慣が良くなかったのかもしれません。指導する立場でありながら、気が緩んでいたのは反省すべき点ですね。