愛されたうどん屋さん

この浜松市から車で330kmも離れた富山県高岡市のうどん屋「うえ田」が1月に急にクローズしたと義理の母から連絡が入りました。店主は高齢ではありましたが、いつも満席のお店では活気があり、せっせとうどんを作っている姿から、しばらくは営業してくれるだろうと考えていました。

私はここのうどんがとっても好きで、真美さんの実家へ行くときには、必ずというほど寄っていました。もう残念で仕方がありません。

そばとうどんどちらが好き?と聞かれると悩みますが、やはりうどんでしょうか。「うえ田」のうどんは、少し細目でとても柔らかな歯ざわりなのに、腰が凄いのです。かといって噛むのに顎が疲れることはなく、年配者も大勢来られていました。

いつも頼むのはざるうどん!初回に大盛りを頼んで量に驚いたので普通盛にしています。冷やしうどんはうどんの美味しさがダイレクトに伝わる感じがして、冬でも夏でもざるうどんでした。

以前ですが、私が一人で食べていると、店主が「今日のは、ちょっと硬いかなあ」と気さくに話しかけてくれたことを覚えています。

また、店内に入って外を眺めると大きな窓ガラスの奇麗さにいつも驚きます。年季の入った建物ですが、店内の隅から隅までピカピカです。うどんにそそぐ情熱が伝わってくるようです。

この写真は、昨年の11月14日に頼んだきつねうどんの大盛りです。この時、何故か温かいうどんで大盛りを頼んだのですが、大正解でした。出汁がしっかりしていて、飽きることなく食べられます。これが最後のうどんでした。

後で聞いた話ですが、自宅で倒れたいたそうです。ご冥福をお祈りします。そしていままで最高のうどんを提供してくれてありがとうございました。感謝します。