秋は子宝相談が増える季節です。不認症相談者のご年齢は20~40代で、主に36~39才の方が多いように思います。そしてAMHが低い、採卵が思うようにいかない、FSHが高い、着床障害、不育症を相談されます。二昔前は、黄体ホルモン機能不全、排卵障害、月経先期や後期などが主でしたが、時代によって内容も変わるものです。そしてより難しくなっています。
他店から移ってくる方も少なくありません。処方されていた内容をみると、決まった婦人科の処方で、年齢や体質など実情に合わせいるのかと考えてしまいます。逆の場合もあり、ほかの薬局に天龍堂の処方内容を伝えたら「これは妊娠以前の漢方薬だ」と言われたと相談がありました。
不妊相談だけでなく、漢方薬は相談者の体に合わせてこそ、力を発揮します。そこまで行くには店主と相談者の信頼関係の構築に他ならないと思っています。
不妊相談者に多い「肝気鬱結」の症状に、「多疑」とあります。(『中医症候弁治規範』冷方南主編 人民衛生出版社)これは症状なので「気」の働きが良くなれば解消するはずです。
本来は漢方相談のマニュアルなどはなく、不具合の見えるところから進めていきます。