痛みというと悪化条件として「寒さ・冷え」があり、冬にお客様が増える傾向です。これは単に凝滞が悪化したと見ます。寒いと自然に力が入り、体が硬くなりますね。これが凝滞になります。本当の原因は関節組織の周辺に「水」がたまり、同じ液体である「血」も滞ることで、痛む環境が形成されます。この「水」が大気に増えて、人の体に影響をもたらすのが梅雨です。
今年は3月ごろから雨が多く、早くから「水」のストックができています。外気に関しては気をつけようがないですが、口に入れる物や空調、衣服なら調整が可能です。
甘いもの、冷製のもの、脂が多いものは控えましょう。特にチョコレートや生クリーム、動物性の脂身が多いものは避けたいです。肌に直接風が当たらないように、暑くても薄手の長袖や長ズボンを着て、空調は冷えない程度にしておきましょう。
以上のことを踏まえて「水・血」を動かすことに得意な漢方薬を服用し、同時に上に挙げたものを食べても影響が出ないように「脾胃」を元気にする漢方薬もお勧めしたいです。