冠元顆粒(かんげんかりゅう)

「中年以降、または高血圧傾向がある方の頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸に。」とい効果効能のある冠元顆粒ですが、本来は「瘀血(おけつ)」に対して処方するものです。「瘀血」とは、「血」が停滞した病気を指します。世間では「血液ドロドロ」「血行不良」などと呼ばれているものです。

どうして「瘀血」は生まれるのでしょう。これさえなければ慢性病や不治の病で苦しむことがなくなるのにと常々考えています。この「瘀血」は必ず二次的に起こると言われています。簡単に言えば、「血」は液体です。この「血」がひとりでに動くことは重力しかありません。血液循環は、体に対して必要量の「血」が満たされていること、「気」によって隅々まで運ばれることで成立します。この条件がそろわなくなった時に「瘀血」が発生します。

まずは「血」が不足している場合、かさがなくて流せない。「気」が不足して「血」を流せない。または、ストレスなどで「気」が滞るために「血」が流せない。寒さが邪魔をして流せない。など原因はその方によって違います。

冠元顆粒は「気」が滞ることで「瘀血」が発生するタイプによく効きます。効果・効能に書かれている症状はもちろんですが、それ以外にも「気滞」が病因ならば有効になります。この事から、婦人科疾患をはじめ多くの病に対応していきます。婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)と相性が良く、お湯で二剤を混ぜて服用して頂きます。

体調が優れない方や、健康に自信のない方は「瘀血」が存在する場合が多いです。是非、冠元顆粒を健康にお役立てください。