病院では

1.流産

妊娠の15%が流産となり、原因の大半が染色体異常です。胎児が子宮内で生存していないことが明らかで出血や腹痛がない状態を稽留流産、子宮外に排出された場合を進行流産といいます。

2.習慣性流産・不育症

2回以上の流産・死産を不育症、流産を連続で3回以上繰り返した場合は習慣性流産といいます。

原因:子宮形態異常、カップルの染色体異常、抗リン脂質抗体症候群(APS)、内分泌の要因、血栓性の要因、そして強いストレスによる影響がありますが、日本国内では不育症カップルの約65%で原因不明です。

治療

不育症の治療として、抗リン脂質抗体症候群(APS)に対する低用量アスピリン・ヘパリン併用療法以外は確立されていません。APS以外の不育症患者にはカウンセリングから適切な治療法を選択します。

参考(「今日の治療指針 2023 私はこう治療している」総編集:福井次矢、高木誠、小室一成)